今回は司馬遼太郎の歴史小説「花神」をご紹介します。
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長州の村医から倒幕軍(新政府軍)の総司令官となり、
近代兵制の礎を築いた大村益次郎の生涯を描いた作品です。
上、中、下の3冊構成ですが、面白くてあっという間に読破していました。
大村益次郎は、医学習得のため蘭学を学び、
蘭学を学ぶためにオランダ語を身につけ、
それが縁で幕府にとりたれられ、
最終的には倒幕軍の司令官になります。
つくづく、人生は不思議なものだと思わせられます。
特に、学問、外国言語、知識は、
いつの時代も立身出世の主要要素であると感じました。
鎖国時代はオランダ語が全盛期ですが、
幕末にかけて英国、米国が台頭し、
主要言語も英語に移り変わっていく時代の変化も、伺うことができます。
時代の変化を見通し、
それに対応していくために、学び続けることの大切さを痛感した作品でした。
人によって切り取り方、読後の感じ方がそれぞれ異なるのも、
読書の面白いところです。
ぜひお試しください。
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