サブタイトルのとおり、「情報があふれる世界でよりよく生きる方法」を学べる良書です。本書を読んで、私もニュースをやめてみましたが、今のところ支障がありません。
重要なニュースは、嫌でも人づてで入ってきますし、ニュースにあてていた時間を、読書やドキュメンタリー番組の視聴にあてると、自分の思考がスッキリするように感じています。
ぜひお試しください。
著者プロフィール
ロルフ・ドベリ
・1966年、スイス生まれ、作家、実業家。
・スイス航空の子会社数社で最高財務責任者、最高経営責任者を歴任。
・著書に「Think clearly」「Think Smart」「Think right」がある。
内容と考察
・本書の内容を簡単に言うと、
自分の「能力の輪」を明確にして、能力の輪の外側にあるニュース記事は時間の無駄なので、無視しよう、という主張を基に、著者の考えが述べられています。
・ニュースは、自分の能力の輪を超えて、本来、必要のない情報を私たちに与えるものであり、その情報を浴び続けることによる弊害が多数ある、と著者は説明しています。
・著者は、「有益な情報源」と「断つべき情報源」を下記に分類しています。
「主体的に情報を取ること」、つまり主体性が大切なのだと思いました。
・「何を探すかを決めるのは、あなたでなくてはならない。進む道を決めるのは、あなたでなくてはならない。」
・自分にとっての重要事項を決めること。
・自分の能力の輪の境界が明確なら、脳に取り入れるべき情報とゴミ情報を簡単にし識別できる、のだと思います。
・新しいものを詰め込み続けることをやめにして、頭を浄化し、いまあるごみを取り除こう。情報を追加するより、削除するほうが得られるものはずっと大きい。
何を捨てるか、どうすれば自分が身軽になれるか、自分にとって本当に重要な情報は何か、取捨選択する上で、参考になる1冊です。
ロルフドベリの本